
SCSKセキュリティ株式会社エバンジェリストの武井です。
この記事は2026年3月18,19日に佐賀県で開催された第6回九州サイバーセキュリティシンポジウム、通称「KYUSEC」の参加レポートです。
KYUSECとは?
セキュリティ業界には通称「温泉シンポジウム」と呼ばれる、各地で開催されるシンポジウムが存在します。今はメジャーなものが5つあり、その中で5番目に誕生したのがこの「九州サイバーセキュリティシンポジウム」です。
特色としては、九州の各県が持ち回りの開催となり、毎年違う場所で開催されます。各地の地場の産業を重要視し、出席者も抽選制、地元の産官学を大事にしているところです。
今年、SCSKセキュリティ株式会社は初めてブロンズスポンサーとして支援をさせて頂きました。
弊社からは武井がスポンサーとして参加しました。本記事はその参加レポートとなります。
KYUSECがどんなイベントなのか?今年はどんな内容だったのか?参考にして頂ければ幸いです。
はじまるよ!
佐賀には佐賀空港から入ることができます。降り立つとキングダムです。そしてバスはロマンシングサガです。さすが佐賀。
人によっては福岡空港から入る人もいるかもですね。佐賀は福岡空港からも来ることが可能です。
佐賀空港から佐賀駅までひとまずバスで移動します。途中、佐賀城の脇を通るのですが、ここで降りて佐賀城を楽しみたい気持ちをぐっと押さえます。気持ちだけ鍋島様にご挨拶をしておきます。
佐賀と言えば鍋島様です。おいしい「鍋島」という日本酒があるくらいです。
佐賀駅から会場まで2,3キロくらいですが、運営が無料のシャトルバスとして大型の観光バスを用意してくれていました。それに乗って会場入りです。

会場では素敵な賞品の抽選がある各スポンサーブースを回るスランプラリーを行っていたり、あれこれ趣向を凝らしています。佐賀の観光協会も佐賀市周辺のパンフレットを配っていました。ホスピタリティ!


以下、少しずつですがどんなセッションがあったのかをダイジェストでお送りします。
Day1
国際情勢が変えるサイバーリスク-組織防衛の"次の一手"
講演者:株式会社サイント 代表取締役 岩井 博樹 氏
戦争や紛争に関連して、サイバー空間を通じた攻撃が行われることが一般的になってきました。どのような手段があるのか、企業にはどのような影響があるかが講演されました。
侵入されたかどうかの問題ではなく、有事の際に相手に転用されないようになっているかどうか、がポイントである点が興味深かったところです。
SUMCOのセキュリティの取り組み
講演者:株式会社SUMCO AI推進本部 副本部長 酒井 浩行 氏
九州の地元の企業のセキュリティへの取り組みが紹介されました。経済産業省のサイバーセキュリティ経営ガイドラインから順次各施策へ落とし込んでいるところがポイントで、各種ガイドラインを活用しているところを講演されていました。
大阪商工会議所における中小企業のサイバー攻撃対策支援の取り組みについて
講演者:大阪商工会議所 経営情報センター 次長 古川 佳和 氏
大阪商工会議所が中小企業向けのセキュリティ支援、通称「お助け隊」がどんな経緯でできたのか、どんな取り組みをしているかが講演されました。
商工会議所がリードするという全国でも珍しい形で中小企業へのセキュリティ支援を行っていることがポイントです。中小企業のセキュリティ対策の支援をこの先全国でどうするのか、というところで、一つのケースとして参考になります。
パネルディスカッション:地域の安心安全を支えるセキュリティコミュニティ〜地域医療体制への支援〜
ファシリテーター:三井物産セキュアディレクション株式会社 執行役員 関原 優 氏
パネラー:九州大学 情報基盤研究開発センター 教授 小出 洋 氏
パネラー:株式会社ミズ 代表取締役 溝上 泰興 氏
パネラー:社会医療法人 祐愛会織田病院 副院長、総合診療科部長 織田 良正 氏
パネラー:佐賀県警察本部 生活安全部 サイバー犯罪対策課 サイバー指導官 藤井 信吾 氏
産官学が集まって地域のセキュリティコミュニティでどう人材を育成していくか、どう取り組むかを示したパネルディスカッション。
実践とコミュニティの重要性が示されました。特に医療分野はこれまでにもいろいろとあったため、先進的な取り組みをされている地域医療の例はこの先全国でも参考になります。
ネットワーキングタイム
参加者の交流の時間です。いろいろな人と名刺を交換したり情報を交換したりです。
佐賀の素材をふんだんに使ったおいしい料理や佐賀の日本酒がたくさん提供されました!
ホスピタリティあふれる素敵な時間でした!ありがとうございます!



ナイトセッション サプライチェーンx産業サイバーセキュリティ
ナイトセッションはいくつかのテーマにわかれて、時には参加者同士の議論だったり、その場の座長とのやり取りなど、まさにここだけでしか聞けない本音のぶつかり合いを感じることができる時間です。
経済産業省の★3★4、SCS評価制度に対する思いや期待、などなどが渦巻くナイトセッションでした。これはここじゃないと聞けない話や議論です。
Day1のその他あれこれ
会場と佐賀駅が少し離れていたので、帰りも貸し切りの大型のバスをシャトルバスにして佐賀駅へ移動しました。降りたらそのままみんなで飲みに行って、楽しい夜を過ごしました!(写真なし)

こういった地元の料理やお酒を楽しみつつ、交流を深めてネットワーキングをするのもこういったイベントならではです。
Day1の冒頭のあいさつでは、副県知事や市長さんが来賓あいさつをしており、地元の観光協会も各種パンフレットをおいてくれたりと、せっかくなら佐賀のいいところ、おいしいところを楽しみたいですね!
佐賀城の鍋島様や、佐賀の各種日本酒は当然ですが、ゲームやアニメのコラボも多く、そちらを楽しみにしても良いのではないのでしょうか。地元貢献!

Day2
夜は夜。昨夜は昨夜。今日は今日。これはこれ。
サイバーセキュリティをおけるサプライチェーン強化にむけたANAの取り組み
講演者:全日本空輸株式会社 デジタル変革室 専門部長 和田 昭弘 氏
航空会社としてのセキュリティの考え方、何を守るのか、どうするのかが整理されて講演をされていました。さすがです。
サイバーセキュリティにおける人的脅威と対策
講演者:国立研究開発法人情報通信研究機構 サイバーセキュリティ研究所サイバーセキュリティ研究室・専門研究員 鈴木悠 氏
サイバー攻撃は単純にコンピューターへの侵入というだけではなく、サイバーを活用して人の認知の領域に行われる事の研究や事例が示されました。
地域医療でのサイバー対策と実践的取り組み
講演者:社会医療法人 祐愛会織田病院 副院長、総合診療科部長 織田 良正 氏
前日にパネルディスカッションでも登壇された方の講演。地域医療でのセキュリティへの取り組みが示されました。医療の文脈でセキュリティやBCPをどう考えるのか、現状とこれからの取り組みなどが示されました。
昨日のパネルでの議論を受けて深夜まで資料を修正していましたという見ごたえ聞きごたえのある内容でした。
それ以外にも
2日目の午前でKYUSECのセッションはすべて終了しているのですが、午後は日本シーサート協議会(NCA)とのコラボイベント2026が開催されました。事前に申し込んでいる方限定で、夜の懇親会まで引き続き参加されている方もおられました。
そして次回へ
次回は2027年3月18日-19日で、熊本県の熊本城ホールで開催されるとお知らせがありました!
今回は地域医療がクローズアップされ、昨今の病院でのセキュリティの取り組みについて、悩みながらも取り組んでいることや、地場の会社さんの取り組みが中心でした。
次回は熊本県ということでどんな内容がメインになるのか、特色ある内容を聞けるのではと楽しみです。
以前熊本には行ったことがあるのですが、SAKURA MACHI Kumamotoが完成して熊本城ホールが稼働していたり、熊本城もどこまで復旧しているのかなど、いろいろと楽しみなところであります。
それ以外にも熊本には名所やあれこれあるのでそれはそれで楽しみです!
おわりに
弊社がスポンサーということで、初めて参加させていただいたKYUSEC。地元愛にあふれる素晴らしいイベントでした。
KYUSECは各県持ち回りということで、毎年どこでどんな内容が聞けるのか、楽しみなイベントです!
運営の皆さんありがとうございました!講演者の皆さん貴重な話ありがとうございました!参加してご挨拶できた皆さんありがとうございました!