
2025年7月19日にセキュリティエンジニアの祭典「Hack Fes. 2025」が開催され、スポンサーセッションにて当社エンジニアが講演を行いました。

本記事では講演内容はもちろん、熱く盛り上がったイベントの様子をご紹介します!
Hack Fes. とは
一般社団法人日本ハッカー協会が主催する、セキュリティエンジニア向けの対面イベントです。
著名な方々による豪華講演や実際に手を動かしてのワークショップ、ネットワーキングパーティ、CTF*1などなどが行われ、朝から夜までいろいろな楽しみ方ができます。
今年は「AIとハッカーとその先へ」というテーマで開催され、講演内容もAIを活用したセキュリティやその将来像を考える内容が多くありました。
当社スポンサーセッション
「AIと[文系]セキュリティエンジニアの日常」というタイトルで、当社の島田が講演を行いました。

当講演では、SOC/CSIRT業務においてインシデント調査にAIを活用している事例や、利用時の注意点について実務者の視点からご紹介しました。
業務に関する具体的な内容であったためか、多くのセキュリティエンジニアの皆様に興味を持っていただけまして、活発な質疑応答が行われました。
会場にお越しいただいた皆様、誠にありがとうございました。
各種豪華セッション
セッションはメイントラック・サブトラックの2会場で並行して行われ、どちらの会場もあっという間に席が埋まる大盛況でした。
いずれの講演も、サイバーセキュリティの"今"を感じる素晴らしい内容だったのですが、中でも特に、他分野の専門家による2つの講演が印象的でしたのでご紹介します。
「ニンゲンがAIを本当のパートナーとして認めるとき」
金融系システムエンジニア"兼"小説家という驚くべきご経歴の、福田和代さんによる講演でした。
これまでSF作品などの中でAIがどのように描かれてきたかの歴史を振り返った上で、この先のAIと人間との関係に思いを馳せるという内容で、まるで小説家の方の頭の中を覗き見たようでワクワクしました!
講演の中では、今の私たちと生まれたときからAIがある世代とではAIに対して持つ感情が全く違うことが予想され、それがAI開発や法制度にも影響していくのでは?という指摘があり、とても重要なポイントだと感じました。
「ロボット技術と未来社会」
千葉工業大学 未来ロボット技術研究センター、古田貴之所長による講演でした。
残念ながら公開NGの内容だったため概要のみのご紹介となりますが、世界最先端のロボット制御ファームウェアがどのように開発されているかを説明するもので、驚きで口が開きっぱなしになってしまう衝撃の内容でした。
ぜひ皆様、古田所長の講演や動画・インタビュー等見ていただきたいです。
その他イベントも盛りだくさん
会場で一番人気だったのはワークショップでした。
セキュリティ業界の著名エンジニアによる実践的なハンズオンということで、いずれも希望者多数でなかなか入れない状態でした。来年参加される方は、希望のハンズオンを絞って事前に整理券を確保することをおすすめします。
他にも協賛各社のブース出展やステッカーや技術書の交換会があり、こちらもとても活況でした。

イベント開催中限定のCTFも開催されました。この「CTF S.Q.A.T 2025」はオールジャンルで易しめの問題も多く出題されていましたが、どうにも時間が足らず「講演が聞きたい」と「1問でも多く解きたい」の間で苦悩させられました…。
またネットワーキングパーティでは、参加者やスタッフ・講演者の方との交流を楽しむことができます。
たくさんの人と話すのはちょっと苦手で…という方も、会場にいるのはおおよそ同じ感じの同業者ですので安心です(?)。
最後に
Hack Fes. 2025 は、まさにセキュリティエンジニアの祭典で終日とても楽しいイベントでした!
皆様ぜひまた来年、会場でお会いしましょう。

*1:Capture the Flag、サイバーセキュリティに関連する技術を競うコンテスト